ダイエットで痩せる薬をネットで買う女性が増えているが、スパムで宣伝されている薬は本物だという保証がなく、健康を害する恐れもあるとSophos。
ダイエット用に痩せる薬としてスパムで宣伝されている薬を買うと、生命の危険にさらされるかもしれない――。セキュリティ企業のSophosがこう指摘して注意を呼び掛けている。
Sophosによると、ダイエット薬など医薬品の宣伝販売メールはネットで送信されるスパムの60%を占めており、株式詐欺やポルノメールを上回っている。国際麻薬統制委員会(INCB)も、痩せるために食欲を抑える薬をネットで購入する女性が増えたと報告しているという。
米国では、ダイエット薬として一時脚光を浴びたエフェドラ(マオウ)含有サプリメントの販売が禁止されたが、これを売り込むスパムは送信され続けている。
痩せる薬をネットで買うことには大きな危険があるとSophosは指摘。「第1に、医師の指示なしで買った薬が体に合わずに効能どころか健康を害する恐れもある。第2に、自分が買っているのが本物の薬だという保証はない」と警鐘を鳴らしている。
ITmedia - 2007年3月6日