ダイエットで「喫煙で痩せる」という迷信、実は・・・

 ダイエットで近年、健康被害を懸念して、禁煙ブームが高まっている。今では街中で自由に喫煙が出来る場所は殆どなくなり、禁煙外来も大流行、禁煙グッズの売れ行きも年々伸びているようだ。喫煙場所を求めてウロウロされる方も多いのではないだろうか。

 未成年女子の喫煙する理由にいつも挙がるのが、「ダイエットのため」というもの。また、禁煙した多くの人が「煙草を止めてから太った!」という。この、喫煙と肥満の関係は、一体どうなっているのだろうか?

 人は、舌で味を感じる。舌の表面を見てもらうと、つぶつぶしているのが分かると思うが、これが味蕾(みらい)と呼ばれる、甘み・苦味・酸味・辛味などの、味を感じる味覚器になっている。

 喫煙により、味蕾がダメージを受け、味わいにくくすると共に、内臓へもダメージを与え、吐き気や胃の不快感も重なって結果的に食事量が減ってしまうのだ。

 喫煙を止めると、味蕾へのダメージも回復し、胃の不快感もなくなり、結果「ご飯が美味しい」と感じるようになる。また、煙草を止めた口寂しさから、ついつい何か口に入れてしてしまう人も多い。

 看護師の資格を持ち、ダイエットコーチとして多くの人をサポートしている内藤さんは、こう語る。「『煙草=痩せる』と単純に考えるのは危険です。

 油ものやお酒の後の煙草は美味しく、結果食欲が増進するのです」。また、内藤さんは禁煙後に太らない方法として、シュガーレスのガムを噛む、歯磨きをする、などを挙げている。

 百害あって一利なしの煙草。

 痩せる人が多い理由は、体へのダメージによるものだったのだ。となると、きっぱり喫煙を止め、健康体を取り戻したほうが良さそうだ。

ライブドア・ニュース - 2007年3月8日