ダイエットであなたは血糖値を気にしたことはあるだろうか。血圧ではなく、血糖値である。血糖値は、読んで字の如く血液中のブドウ糖の濃度のこと。空腹時の健康成人では血液100ml中70~110mlで保たれていることが重要という。
さて、この血糖値が高くなると、どのような問題が生じるのだろうか。
血糖値が高い人は、糖尿病に移行する危険性が高い。糖尿病には、3大合併症(網膜症・腎症・神経障害)があり、この合併症を併発すると、失明したり、人工透析が必要になったり、日常生活を送る上でもかなり厳しい状況に立たされる。
最悪昏睡状態になってそのまま命を失うこともありうるのだ。他にも糖尿病によって体がむくんだり、傷が治りにくくなったり、男性では勃起不全になる可能性が増えたりと、症状は多岐にわたる。糖尿病を防ぐためには、血糖値が高いと分かった時点で注意が必要なのだ。
食事をとると、必ず血糖値は上がる。そして、食後に自然と下がり始める。
普段バランスの良い食事を摂り、規則正しい生活をしていると、たまに無茶な生活をしてもすい臓から出る「インスリン」によって正常な状態に戻されるので、特に問題はない。ただし、不規則な生活やカロリーオーバーが続いてしまうと、インスリンの血糖値を下げる働きでは間に合わず、血糖値が上がってしまうという。
飽食の現代、インスリンも働きすぎのようだが、なんと、インスリンを使わない甘いものがあるという。
看護師と野菜ソムリエの資格を持ち、ダイエットコーチとして現在多くの人をサポートしている内藤さんに聞いてみた。
「インスリンを必要としない食べ物として、果物があります。果物の糖分の果糖は、血糖値が下がっていく際にインスリンを必要としないという特性があるのです。果物はビタミンが豊富なので、美容面でもお勧めですが、血糖値が気になる方にも食べていただきたいですね」
血糖値が気になるけれど、甘いものも食べたい。そんな人は、この際「果物」に切り替えてはどうだろう?ちょうど、春の果物が美味しい季節になってきた。
ライブドア・ニュース - 2007/3/27