ダイエットとは、やせることではない

 ダイエットで大豆は昔から「畑のお肉」と言われ、健康食品の代表格である。もちろんダイエットにも宜しいのだろう。然るに、TVの偽データー騒動で一番迷惑しているのは、当の「大豆のまめちゃん」ではあるまいか?

リストラが首切りの意味ではないように、ダイエットとは、やせることではない。TVで「やせる」と聞いただけで、日本中が、紅茶きのこ、いや、納豆漬けになるほど、太った人が多いということか?

 大体、質量保存の法則で、入れた分だけ出せば、太りはしないものなんですがね。 日本は、TVのどのチャンネル見ても食べる場面ばっかりで、そりゃあれだけ食えば、肥えるわな。

今スーダンでは飢餓が何万人とか、それを考えたら、おぞましくて肥えていられない。もう少し、食べる事以外のことも、考えたらどうでしょうか、と思うこの頃。

 実は、その食物が、近頃急激に危うくなっているのを、ご存知でしょうか? ペコチャンの例(不二家の一連の事件)はともかく、日本の「食」は質・量共、完全に「危険水域に突入」していると思うのです。 

これに対処するのは、ほとんど絶望的ではありますが、個人レベルで何とか、アレルギーのもとや発ガン性物質などを、可能な限り避けるための「知恵みたいなもの」をレポートしようと思います。

と言っても、普段筆者が無理なくやれる程度の「ささやかな抵抗」ですが。ここ15年以上歯医者ぐらいしか、世話になってい無いので、まあいいかな‥‥。

 先日、インターネットのBBC放送は、中国の公害の深刻さを延々とレポートしてました。ちょっと、ききしに勝るほどのやばい状態です。

私が思うに、日本のかつての水俣や神通川の公害より、段違いにひどいみたいです。

 あの頃の日本と時代背景が違うので無理も無いですが、拝金主義の蔓延と経済成長の過激さが相乗して手がつけられないほどの深刻さです。私の知る限り、東ドイツでもここまでは‥‥。

 中国は既に、日本の新車登録台数を抜き、あらゆる面で激変を遂げ、深刻な公害を生産しつつあり、社会の仕組みがボロボロになりつつあるようです。

それを詳しく解説する日本の新聞をしりませんが、インターネットで報道されている様を見ると、遅かれ早かれその公害の影響は、日本に被害をもたらすのはないでしょうか。

中国産の農産物には、何となく不安を感じます。 ベトナム産の海老は、「アメリカの撒いたダイオキシンで奇形児480万人」と聞けば不安です。貝類を食べるのはここ数年やめました。

筆者の大好きなムール貝は、公害試料に最適で、有機物汚染のバロメーターになるとかでアウト。日本近海の埋め立てなどで、赤貝は激減。今は殆どが中国の泥の中からの輸入物で、公害の影響はないのかと心配になります。

シジミは、北朝鮮から中国経由で輸入されるものが少なくないようで、これも不安です。

 ネギ等は先日、未登録農薬の使用問題が発覚しました。加えて、卵の黄身の発色用に工業用黄染料を使ったり、工業用紅で染めたトウモロコシ粉の「偽唐辛子」などがあると報じられています。

養殖ヒラメから残留農薬や発がん物質が検出されました。中国産食材がもう、手がつけられないような状態であるとは、中国紙も認めるところだと思います。

変化が急すぎて,社会の仕組みが追いついて行けない状態でしょう。

 では日本の業者は安心か?そこが問題です。中国ほどでないにしても、事情は50歩100歩でしょう。しかし、安心できる部分も残っているので、そこを頼りにするしかありません。

まず、98円の特売卵は止めたほうが‥‥。筆者は京都の平飼い卵か、地鶏の卵にしました。

 さて大豆食品は「有機栽培、国産、XX県産のOO農家」などを選びます。しかし安心だと思っても、そればかり食べないのが良いのかも。表示が信用できるかどうかはわかりませんし‥‥。

この頃は、産地ではなく加工地が大きく書いてあるので要注意です。

 どこか他から持ってきて「明石加工」とか、旅先の土産物屋で紫まめや黒豆を買ったら、実は豆は中国製で、加工地だけ大きく表示されていたりと巧妙です。

筆者は、旅先の海岸べりにある有名な海産物市場で、中国製の出し昆布や乾燥椎茸を危うく買いそうになりました。

 日本でも養殖魚、特にフグは抗生物質が怖い気がしていますので、食べるのは天然ものの魚に決めております。

ベターの選択をするしかないのですが、結論としては出処が分かっている材料で、料理は自分で作るのが安心。

 惣菜や、冷凍海鮮材料など産地などがはっきりしないものは控えております。簡単なのは、自然食品の店とか良心的な有機栽培農家から通販で買うのが安心かも。

少し高くつきますが、いいものを少し食べれば、肥満防止にもなります。(小泉益男)

JanJan - 2007年2月3日