ダイエットには低脂肪・高水分食が効果的

ダイエットでは食事の量を減らすよりも、水分が多く脂肪の少ない「低カロリー密度食」(一定重量あたりのカロリー密度が低い食事)を摂る方がダイエットには有効であることが、米ペンシルバニア州立大学の研究により判明しました。

 ダイエットでは低カロリーの密度食には、果物、野菜、スープ、赤身肉、低脂肪乳製品などがあります。研究を行ったJulia A. Ello-Martin博士によりますと、カロリーの密度の低い食事をとれば、満足できる量を食べることができて、カロリーの制限による空腹感やもの足りなさを感じることが少くなるということです。

 Julia A. Ello-Martin博士の研究では、22~60歳の肥満の女性71人を、低脂肪食だけのグループと低脂肪食に水分の多い食品を加えたグループに割けました。1年後、低脂肪食だけのグループ、低脂肪食に水分の多い食品を加えたグループの両グループとも大幅に体重が減少しました。食事のカロリーの密度も低下がみられましたが、低脂肪・高水分食グループの方が最初の6カ月での減量が大きかったのです。低脂肪食グループの約6.7キロに対し、水分の多い食品を加えたグループは約8.9キロの減量でダイエット効果大でした。低脂肪・高水分食グループは重量にして25%多い食事を摂っており、低脂肪食グループに比べ空腹を感じていないこともわかりました。