ダイエットでお腹太りの大きな要因の一つが、便秘。疫学的には3日に1回以下の排便のものは統計的には便秘として取り扱うとされているが、一週間以上長引く人も少なくない。便秘は、腹部の張りや吹き出物、頭痛・腰痛だけでなく、口臭の原因にもなるという。
では、便秘と口臭にどんな関係があるのだろうか。それは腸内の悪玉菌が、摂取した食物中の炭水化物、脂肪、タンパク質などを腐敗発酵させて悪臭ガスを発生させることが主な原因。
健康なときは便はある一定の時間を経ると排出されるが、便秘で腸内に便が長く留まることによって悪臭ガスが腸壁から吸収され、血液内を巡ってやがては肺にたどり着いて口臭となって出て行く。
どのような臭いなのか、それはこのガスの構成成分が「オナラ」と同じということで想像に難くないだろう。口臭はガムなどで一時的に緩和することも可能だが、根本から解決するにはやはり便秘の解消が不可欠。
どのようにすれば便秘の解消につながるのか、鍼灸師であり、アロマアドバイザーでもある原一恵先生にお話をうかがった。
「運動不足で腸の働きが低下しているケースもありますが、日頃の体の疲れや人間関係のストレスが便通異常の原因になっているケースも多くみられます。
脳と胃腸には相関があって、ストレスがたまると胃腸の働きも悪くなってしまいます。便通をスムーズにするには、心身のリラックスが大切。
また、ストレスとともに気をつけたいのが睡眠不足。夜眠っているときに腸が働くので、じゅうぶんな睡眠をとることも大切です。ストレスをためない工夫をしましょう」
ライブドア・ニュース - 2007年3月3日