ダイエット方法の中で、もはや定番の一つとも言えるのが、食前○○ダイエット。これは、文字通り「食事の前に○○を食べる」というもので、寒天ダイエット、キャベツダイエットなどが有名である。
食前にこれらの食材を食べる理由を、ダイエットコーチの内藤さんに聞いてみた。
「空腹時には、食べ物のカロリーの吸収率が高くなることが分かっています。そこでまず、低カロリーの食材を先に口にしてから、他の物を食べることで、全体のカロリー吸収率を抑える方法です」つまり、ひとつの弁当を例に取っても、生野菜や煮物のこんにゃくなどから食べ始めるといいそう。こういった食べ方の工夫は、女優の藤田弓子さんも取り入れ12キロの減量に成功し『藤田弓子のわがままダイエット』を出版している。
プロポーズをかけてダイエットに励むデブちんさんも食前○○ダイエットを実践した一人。彼が行ったのが、某テレビ番組でも取り上げられた「食前キャベツダイエット」だ。この方法、食前にキャベツを食べるという、至ってシンプルなもの。継続ができれば効果も抜群だという。
しかし、食前○○ダイエットにはいくつか疑問点がある。
・肥満体型の人が一気にカロリーを抑えたら、痩せるのは当然で、それはキャベツのお陰といえるのだろうか。
・リバウンドしない。とテレビでは言われているが本当にリバウンドしないのはありうるのだろうか。
・運動は一切なしで本当に痩せることができるのだろうか。
この件について、前出の内藤さんに伺った。
「体重が減るときには、まず筋肉から落ちていくのが一般的です。また、筋肉と脂肪では、同じ量でも脂肪は軽く、筋肉は重い。運動を殆どしないダイエットでは、筋肉が落ちた結果、体重が落ちても、脂肪を落とすことは難しい。よって、太りやすい体質であることに変わりなく、常にリバウンドと戦わなくてはならなくなるのです」とのこと。
ライブドア・ニュース - 2007年3月21日